【リキュール】アマレット(Amaretto)

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Amaretto(アマレット:イタリア語で「すこし苦いもの」という意味)は、主にアンズの核(杏仁)を使用して製造した、イタリア産のリキュール。よく「アーモンドの香り」と形容されますが、原料にアーモンドを使用しているわけではありません。シチリア産の杏の核(杏仁)を蒸留し、ブドウから精製したスピリッツ(いわゆるブランデー)に配合し、17種類のハーブやフルーツから抽出した液をブレンド、シロップを加えて熟成させて完成します。
四角形の瓶と栓が特徴的な 「アマレット ディサローノ(Amaretto Disaronno)」がもっとも有名でよく目にするブランドですが、アマレットという酒自体は何種類も製造されています。
そのアマレットの代表格である「アマレット ディサローノ」は、アマレットの元祖とされています。「アマレット ディサローノ」の四角い栓の部分には DISARONNO と書かれていますが、これは本来、"Di Saronno(ディ・サローノ)" の表記で、「サローノ村のアマレット」という意味になります。これは、アマレットというお酒の起源がイタリアのサローノ村にあることから、「アマレットのお酒の銘柄は沢山あるけれども、Amaretto Di Saronno(アマレット・ディ・サローノ)=サローノ村のアマレットこそ元祖である」と主張することで他銘柄との差別化を図る目的で、1992年に名称変更されたものです。
元祖アマレットの起源は1525年に遡ります。ルネッサンス期のイタリアの画家ベルナルディーノ・ルイーニ(Bernardino Luini 1480? -1532)が、イタリアのミラノ地方サローノ(サロンノ: Saronno)村にあるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会(Chiesa di Santa Maria delle Grazie)で、聖母マリア(キリスト生誕)のフレスコ画を描くことを依頼された際、宿泊していた宿屋の若く美しい女主人を絵のモデルとしてフレスコ画を制作。ルイーニは教会のフレスコ画とは別にその女主人の肖像画も制作し、女主人に進呈したといわれています。そのお返しとして女主人がルイーニへの贈り物として作ったのが、アマレットの原形であるお酒であるとされています。
アマレット ディサローノ」の製造方法は、このときから現在まで変わっていないとされていますが、実際には現在の 「アマレット ディサローノ」は、いわゆる当時(16世紀)のレシピが、19世紀になって復元されたもののようです。
1807年、サローノ町で食料品店を営んでいたカルロ・ドミニコ・レイナ(Carlo Domenico Reyna)が、1807年に伝説とされていた酒のレシピを買い取り当世風な装いで復元、当時のミラノ地方の銘菓アマレッティ(Amaretti)というケーキに復元したリキュールの香りが似ていたために、「Amaretto Di Saronno(アマレット・ディ・サローノ)=サローノ村のアマレット」と名付けて販売。好評だったために1817年には工場を建設し、企業名をロンバルディア・リキュール・ワイン製造会社(Industria Lombardo Liquori i Vini Affini)として本格的製造に乗り出しました。1939年には長い企業名称の頭文字をとって "ILLVA(イルヴァ)" を社名に採用し、現在に至っています。 また、瓶の形状は何度か変更されており、現在の四角い瓶はムラーノ(Murano)島出身のガラス職人がデザインしたものだそうです。
カクテル作りだけでなく、アマレットはお菓子作りにも使用されますし、コーピーに入れても美味しく飲むことができますので、1本自宅に備え付けても良いかもしれません。ディサローノ アマレットはベビーサイズ(容量200ml)も販売しています