ジェネヴァ(Genever)

ボルス ジュネヴァ 700ml
「ジェネヴァ」は、オランダで生産されている昔ながらの製法のジンです。ジンの原型に近い製法で作られています。
「ジェネヴァ」は、アルコールを蒸留(凝縮)する前に植物原料を漬け込み、それを蒸留して完成した酒となります。
それに対し、ドライ・ジンは、蒸留の過程を経ていったん凝縮させたアルコールの中に植物原料を漬け込んで再び蒸留させ、植物原料の香りとともに再蒸留する製法をとっています。
つまり、「ジェネヴァ」は蒸留の回数が1回、ドライ・ジンは蒸留の回数が2回、ということになるわけです。
ドライ・ジンは、19世紀半ばの連続式蒸留器の発明とともにその製法が生まれました。2回蒸留する、という考え方が、雑味が少なく度数の高い蒸留が可能になったことで蒸留の質が上がったことによって生まれたやり方だといえるでしょう。
「ジェネヴァ」がジンの原型に近い、というのはこれが理由です。ジンという酒が生まれた当初はまだ蒸留の技術が発達しておらず、2回蒸留するという発想がなかった、その頃の製法を受け継いで現在も製造をしているのが「ジェネヴァ」である、ということになります。