テキーラの特徴と製法

アガベ・テキラーナ・ウェーバー・ブルー(Agave Tequilana Weber, Blue)と呼ばれる竜舌蘭(アガベ/アガヴェ)が原料です。メキシコ国内のハリスコ州とその周辺が生産地となります。
メキシコには、古来より伝わっていたリュウゼツランが原料の醸造酒である「プルケ」が存在していました。
いわゆるコンキスタドール(スペイン人によるアメリカ大陸の制服・植民地化)の際に、メキシコを植民地化したスペイン人が現地で酒を調達するために「プルケ」を蒸留、「メスカル」と呼ばれるリュウゼツランを原料とする蒸留酒を製造しました。
その「メスカル」の中で、特定のリュウゼツラン(アガベ・テキラーナ・ウェーバー・ブルー)、特定の生産地(メキシコ国内:ハリスコ州とその周辺)で生産されたものが「テキーラ」と呼ばれ、スピリッツとして、そしてカクテルの材料として世界的に流通しています。
テキーラは、リュウゼツランを蒸してから絞り汁にし、発酵(醸造)→蒸留の過程を経て作られます。
同じリュウゼツランを原料とする「メスカル」が1回の蒸留で完成するのに対し、「テキーラ」は2〜3回蒸留の工程を重ねるところに特徴があります。